海ぎはは昏く急いでいる電車 われらが跨がるせわしなき線

うたつかいの呼び声が遠ざかるとき 横たわろうか眉をひそめて

驚きが触れてるくるまでシナリオは終わらずにわずかに焦げてゆく

言いつのる事はなくなり悲しんでいるのはたしかしょつぱいソース

大騒ぎすればいいだろ地下茎がウインクしてる古びたまきば

夢よ先に眠ってしまへ人の夜をかどわかしつつあるひとひねり

片手間がちょうどいいのだ真っ白に切り揃えておく兎の毛皮