2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

塔 2009年4月号掲載歌

塔 2009年4月号の掲載歌です。 - (君は何も云わない)いずれ昨日とは違ふ我らの振りをしてゆく 夜のような朝が来ていた。 暗闇の中に瞬く死にゆくこころ みんな何を楽しんでるんだか 苦しみの後に掲げる虹って奴は 10年をしても変えられぬ事ありしも …

葉書

ふかぶかと月の穂のごとき険握り 無知ゆえ戦ぐ顔のあかるさ 助け難き想い人など 冬の陽の手紙は木の葉の形で注ぐ 父母のやましさを見ゆ 大切な何かを捨つる我が内の熱