2008-01-01から1年間の記事一覧
今後は短歌の掲載については、既発表作中心にしたいと思います。逐次掲載してきた作品を、大幅に整理します。コメントや、トラックバックをつけていただいたかた、ごめんなさい。今後とも、宜しくお願いします。
父のごと君の庇護下に居たことも夜の女と呼ばれし一つ
かろやかにスターバックスに入りゆくそのかたわらの夜空の匂い
もう先週になるけれど、Mr.の初監督映画『誰も死なない』を観に下北沢へ。Mr.は村上隆率いるカイカイキキに所属する、下手うまなロリアニメ絵を描くアーティスト。かなり地と思われるロリコンぶりにも、外からみる演じられたオタク像も合わせ持つところがこ…
全力を出してないだろ ただあえて我の機械の道づれとなる
衝動は色褪せて行く ただ君は目を閉ざさずに信じるなにか
塔の2月号分の投稿歌です。 - 頷けばゆふぐれがくる 四肢という四肢を枯らしてして会う君は白赤茶けた裸の腕が オレンジの家を抱きおり 西海岸はだだ広き中華料理屋 くりかえし真広き部屋に立たされていて目の裏に引っかかる背名 地に伏せる衝動に指を取り…
穂村弘の「短歌ください」に、2首掲載されました。 海鮮のカロリーメイトを喰らう夜半 乾いた口に時間が溜まる 神様の手かもしれないしらしらとむかでのような高架のあかり穂村弘は、かれこれ15年位前、私が短歌を始めたころに読んだ歌人で、同じ北海道出身…
さみしさと弱さはただ許される任される そこはかとなく我等は仲間
もう何も出来なくなるときただ人と共にあることを受け入れられる?
目の裏に引っかかる背な 地に伏せる衝動に指を取り替えている
衆目の中言い募る 上司とふ性愛よりも無色の近さ
死の近さ只計るなゆめ 覗き込む吾等がさきの賑わいの代
光る川はもう渡らない 茫漠と数を増やしいる黒緬羊はも
蜂鳥の如く発車す 銀色の丸き背中を誰か押したき
かなしみは限られた鉢のその向こう 盛られた月の皮弱くして
おもむろにスイッチいれる 棘を踏むあやうさは今過ぎゆくフィルム
轟音を留める術を問わざりき それは言葉と云ふ声のする
塔短歌会に再入会しました。1月から、掲載されます。 1月投稿分は、ストックから下記を。想像の車が走る 夏めいた蝦夷富士の裾はあんなに暗い懲戒のジュース ふわりと降りてきて出会うだろ法は緩い擬態化さまざまなかたちがあろう 手にしてはいずれ失うこ…