青い森に蜂がいるらしい 痛いのは嫌と云うと刺すやうなわたし等の代わりになつて流れゆく川はささやく これはなんなの踊り子のように黒猫は見つめ合い 許諾の鐘を鳴らさずに居る吾々は言葉の代はりに与えられ言葉となつて消えゆく 友よ
温めている一瞬は分からなくなっているのかのやうな白い貝現実は言葉のようにひび割れる 酢はき粗目の舌が黙すままあじさいの歯が欠けている 灼けていく果肉の如く寝る美術館ただいまと云えば真水が流れ込み 黒い内張りの岩をひたしぬ彷徨の如く書物がやって…
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