2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

デフラグ

霧雨の僅かにかかる花火の夜 怯えるだろうわたくしたちは要はそれ 痩せた青柳が埋まる北国の列車に飽きている月さんざめく雨の庭園 冷えてゆく種を埋めよう甘い麺麭には白いシャツの下にデフラグされている夜を隠して (おまへののぞみ) われわれの眩しき頭痛…

水玉

いたわりの舟が着くころ南欧のことばが探している詩のかたち水玉のバリウム飲んでわがつまがことりと眠る (飴の降る夜だ)楽しげなカウントダウンを聞かせてよ ゆえに鏡の奥で鳴く小鳥

カジノ

指のごと喰われていてまた温かき部品 鳥のうずくまる外に出てゆく夢で見るカジノだったの さきざきにひと足とひと とのおわらぬ禁忌橘の、ね、枯れている、青鹿がわがつまににて背尾をみせたり、