デフラグ

霧雨の僅かにかかる花火の夜 怯えるだろうわたくしたちは

要はそれ 痩せた青柳が埋まる北国の列車に飽きている月

さんざめく雨の庭園 冷えてゆく種を埋めよう甘い麺麭には

白いシャツの下にデフラグされている夜を隠して (おまへののぞみ)

われわれの眩しき頭痛 階段に昼差す暗がりを手土産に

海ぎはは昏く急いでいる電車 われらが跨がるせわしなき線

うたつかいの呼び声が遠ざかるとき 横たわろうか眉をひそめて

驚きが触れてるくるまでシナリオは終わらずにわずかに焦げてゆく

言いつのる事はなくなり悲しんでいるのはたしかしょつぱいソース

大騒ぎすればいいだろ地下茎がウインクしてる古びたまきば

夢よ先に眠ってしまへ人の夜をかどわかしつつあるひとひねり

片手間がちょうどいいのだ真っ白に切り揃えておく兎の毛皮