2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

或る夜に眩暈の如く囚われて戦うべくして戦うおまへ悲しみが弛む瞬間を待つとしても 日々よほぼ悲しみの様に軋めよ銀いろの橋で忘れものが始まればゆるゆると河に落ちてゆく霧

『塔』2011年12月号掲載歌

『塔』2011年12月号の掲載歌です。 - ぼんやりと仮想の二階に住んでいる 曇天にまだ隠れたつもり街が水底のように暗かった。魚は壁を透かし見ている歌はみな真実では無いものとして見えるうつわの様な発話で格納庫によろめきながら入り込むひとよ昨日の用事…