塔 再入会
塔短歌会に再入会しました。1月から、掲載されます。
1月投稿分は、ストックから下記を。
想像の車が走る 夏めいた蝦夷富士の裾はあんなに暗い
懲戒のジュース ふわりと降りてきて出会うだろ法は緩い擬態化
さまざまなかたちがあろう 手にしてはいずれ失うこの空隙も
年古りし機械の甘さ いつまでの神の仕事場へいざ出勤
弦高く鳴り死者の服歩き去る 振り返る時の生の弛緩は
若き知はゆらりたなびき 暖かい曇の空のように落ち来る
反復を受入れてゆく 金の鳥黙り目覚める夕暮れ明く
床を這う閃く夜風 老いやすく語られぬ群吸い寄せらるる
白薔薇のめくれるままに 人生の糖分きざす耳鳴りのごと
死の代わりに君に添いたい タナトスの女神の如く虚飾を纏い