2010-06-14 石の足 短歌 夜の霧につつまれるべき さきざきにうす紫に染むグラフィティ北京から電話は遠い 壊れゆく時は丘のようになだらか隠しいる嗜好はこの血 眼を細めしずかに絆を断ち切るときのまだ降らぬ雨に待たれているのなら濡れに行こうか 石の足もてなぜ音がするのか夜は 銀いろの海よわたしの手を引いていく君はその荒野のなかで我を見る 部分の中に在る全体は