2010-07-05 からたち 短歌 待つ事は爆音の中で眠ること 信じてはならぬこの音楽を待つあいだ音楽は鳴るかるがると ひかる音楽よ鳴るのを止めてからたちのように雨には棘があり白い花が咲く 眠そうな君つんつんと雨が尖って避けがたき体温の雨 未だお静かに胡桃の木の褐色の肌理 すべすべと真夏の夜のごと君に触れたき眠り込む君の形を知っている 大きな影が居る家ですか