2010-08-22 地下鉄 短歌 うつらうつらと丘を離れる 泣きながら新宿辺りで東に向かへ駅に鍵がかけられる音を聞きながら我等は事実に守られてゆくもう一枚の布団のように睡つてた 其処は私が近づいていく場所苛立つたまま駅を出る君の手が部屋から私の胸まで伸びて夜半寿司のかがやく皿が差し出され存在の一突きを口に含みぬ