2011-05-05 貝 短歌 青ざめて部屋に戻ればいいものを 白く泡立つ綿毛の北京ゆらゆらと眼には涙を借景の如く人には赤毛の額を君の純粋さはかつてと違う形を取るだろう 電話が鳴りぬ或る時は不必要だつた音を立て君は出て行く 花を付けたままあかあかと時が止まった様な顔をしている貝は 口を閉じたまま